イオンタウンのサステナビリティ
地域社会への取り組み
イオンタウンの取り組み
少子高齢化社会への対応
公的サービスの拡充
地域社会の一員として一層の地域活性化および市民サービスの向上に取り組むため、SC内にお買い物の途中に気軽に利用できるサービスセンターや、社会福祉協議会のサテライトセンター、就労支援施設、移住相談窓口などの公共施設設置を推進しています。イオンタウン黒崎では、毎月「八幡西区行政相談所」としてブースを設置しており、行政相談制度の普及・啓発に寄与したとの感謝状をいただきました。また、市役所庁舎に入館いただいた事例や、オープン前に当該敷地で営業されていた公民館・郵便局がSC内に移転していただいた事例など、行政施設がSCにお入りいただくケースも増えており、地域の皆さまの利便性を高めています。
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行政相談所設置に関する感謝状受贈
(イオンタウン黒崎) -
能代市移住定住相談窓口「のしろ暮らす」
(イオンタウン能代) -
松阪公民館・松阪船江郵便局
(イオンタウン松阪船江) -
木更津市役所 朝日庁舎
(イオンタウン木更津朝日)
地域の子育てサポート
行政や地域の方々と連携し、子育て世帯の皆さまを応援しています。福島県のイオンタウン郡山では、こどもの遊び場を新設。授乳室、オムツ替えルームなどを配したキッズスペースも設置し、市の「赤ちゃんニコニコステーション」に登録しています。長崎県のイオンタウン長与では、長与町と「長与町ファミリーサポーター事業の実施協定」を締結し「cocosukiながよ事業」と名付けてファミリーサポートセンター利用者の託児サービス補助を実施しています。埼玉県のイオンタウン蕨には、2020年に蕨市より委託を受けた子育て支援団体「NPO法人 子育てママ応援塾 ほっこり~の」が運営する、公設民営の地域子育て支援センターが出店。同SC内のマックスバリュ蕨店(マックスバリュ関東株式会社)では、蕨市へ破損米 325kgを贈呈し、同NPO法人様が運営する子ども食堂「ほっこり~の子ども食堂」様などへ提供されました。提供後は、子ども食堂での食材や、フードパントリーとして必要とされている家庭に配布いただきました。
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キッズスペース(イオンタウン郡山)
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長与町との協定締結式
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ほっこり~の(イオンタウン蕨)
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マックスバリュ関東株式会社から蕨市 への
フードバンク贈呈式
認知症サポーターの養成
高齢化社会への対応の一環として、厚生労働省とNPO法人「地域ケア政策ネットワーク」が推進する「認知症サポーター100万人キャラバン」に参画、「認知症サポーター養成講座」を開催しています。当社では2025年8月現在、690名の従業員が認定されています。
また、SCが開店する際には、専門店従業員の皆さまにも受講いただき、SC全体で認知症のお客さまに快適にお買い物いただける環境を整えています。

認知症サポーター養成講座
(イオンタウン旭)
ヘルス&ウエルネスの推進
SC内では、地域の皆さまが健康を目的に歩ける場所として、ウォーキングコースを開放しています。天候や気温、時間を気にせず快適にウォーキングをお楽しみいただけます。秋田県のイオンタウン能代では、能代市と能代市健康推進員協議会主催のもと、SC内約1.2㎞を皆さまでウォーキング。健康イベントも同時開催し、健康管理に関する各種測定や健康相談に参加いただきました。また、各SCでは、健康増進イベントや介護予防イベントを実施し、地域の皆さまの健康をサポートしています。岐阜県のイオンタウン大垣では、「買い物 de リハビリフレイル予防」と題して、毎月、看護師が高齢者の方々に付き添いながら「買い物支援」をするほか、専門家による健康チェックや軽運動を行う健康教室なども実施しています。千葉県のイオンタウン旭では、地域の皆さまに楽しく健康意識を向上していただくためボディメイク初心者でも気軽に参加できる大会として、旭市と当社共催のもと、旭市初のボディメイク大会「あさひ筋肉フェスティバル」を開催しました。
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ウォーキングコースのご案内
(イオンタウン能代) -
ウォーキングイベント
(イオンタウン能代) -
買い物 de リハビリフレイル予防
(イオンタウン大垣) -
あさひ筋肉フェスティバル
(イオンタウン旭)
パラスポーツの推進
イオン社会福祉基金と協働し、パラスポーツを推進しています。2024年度は、千葉県のイオンタウン旭、三重県のイオンタウン四日市泊にてボッチャイベント「イオン deパラスポ」を開催し、多くのお客さまにボッチャを体験していただきました。地域とパラスポーツをつなぐハブとなり、競技人口の裾野を広げる一助になりたいと考えています。

イオン de パラスポ(イオンタウン四日市泊)
ボランティア活動の推進
イオン社会福祉基金に加入し、従業員1名あたり労使で毎月100円を積み立て、従業員による障がい者へのボランティア活動やパラスポーツの推進に参画しています。新型コロナウイルス感染症の影響で訪問が叶わなかった時期にもメッセージカードなどでの活動を続け、2024年度は8つのSCにて、近隣の障がい者を支援する施設・団体へ訪問したほか、障がい者施設の作品展を開催しました。

支援学校作品展の開催(イオンタウン須賀川)
災害時の安全・安心
自治体との協定締結
2025年8月現在、全国64の自治体と防災に関する協定や、さまざまな連携を推進する包括連携協定などを締結しています。また、自治体からの要請に積極的に応じ、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種や、選挙の期日前投票において、SC内の施設や駐車場を活用いただいています。

埼玉県吉川市との協定締結式
事例紹介
2023年8月の台風7号の被害で停電したエリアの本復旧に際し、協定に基づいてイオンタウン伊賀上野の駐車場を中部電力様にご利用いただき、災害対策の基地拠点としてご活用いただきました。

デジタルサイネージの設置
デジタルサイネージを当社103SCに計約520台(2025年8月現在)設置しており、地域情報やイベント情報、専門店情報などを積極的に配信しています。また、一部SCでは行政および株式会社サイネックスと連携し、デジタルサイネージ「わが街NAVI」を運用しています。
行政情報や地域情報の発信とともに、災害時に備えて防災情報を配信するなど、地域連携の場としても活用しています。

わが街NAVI(イオンタウン守口)
安全・安心の取り組み
SCの管理・運営の中で最も優先されるのはお客さまと働く従業員の安全です。災害時にお客さまに避難いただく設備を整えるとともに、地域の消防署と連携して、各SCでは定期的に防災訓練を実施し、専門店従業員の皆さま参加のもと有事の際の備えをしています。
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防災訓練(イオンタウン四日市泊)
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防災バルーンシェルター(イオンタウン四日市泊)
事例紹介
地域の防災啓発への協力
防災に関する啓もう活動や、交通安全啓発イベントの実施協力、広報ポスター掲示など、地域で実施される防災啓発へ積極的に協力しています。全国のSCで自衛隊や警察署、消防署などから感謝状を頂戴しました。

遠隔監視システムの導入
通常の監視カメラと合わせて、SCを遠隔監視できる防犯カメラを86SC(2025年8月現在)へ設置しています。離れていても設置場所の状況をリアルタイムで確認、録画した映像を再生することができます。有事の際の迅速な対応と、安全・安心な環境の構築に役立てます。

地域コミュニティとの共生
クリーン&グリーン活動
イオンでは、毎月11日を「イオン・デー」とし、全従業員が地域への貢献活動を行う日と定めています。その一環として当社従業員が店舗周辺の清掃などをするボランティア活動「クリーン&グリーン活動」を実施しています。専門店従業員の皆さまにもご協力いただいており、時折地域のお客さまにもお声掛けをして一緒に実施することもあります。

スポーツチームとの連携
地域密着型の取り組みとして、地元プロスポーツチームなどと協力し、スポーツ体験イベントや試合のパブリックビューイング、交流会を開催しています。また、一部のスポーツチームにおいては、スポンサーとしてその活動を支援しています。スポーツの魅力を多くの方にお届けするだけでなく、地域の生活をより豊かにする交流の場を提供しています。
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3×3UNITED(イオンタウン姶良)
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COEDO KAWAGOE F.C パブリックビューイング
(イオンタウンふじみ野)
伝統芸能の保存
地域に引き継がれてきた行事、祭事、神事、芸能などの伝統文化を保存・継承・普及すべく、啓発活動を行っています。2024年度は、一例として、祭事における山車の敷地内への引き込みや、店内での伝統工芸品の展示、 古墳保存に関する講演会などを実施しました。
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山車の引き込み(イオンタウン成田富里)
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半纏の展示(イオンタウン郡山)
献血活動
日本赤十字社献血促進を応援しており、献血サポーター※に登録しています。各SCでは、定期的に献血バスの受け入れや、SC内献血ルームでの実施を推進し、2024年度は全国のSCでのべ310回以上実施し、約3万7千人のお客さまにご協力いただきました。
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日本赤十字社千葉県支部長より
感謝状受贈 -
献血ルーム(イオンタウン黒崎)

※献血サポーター:
医療に必要な血液を献血によって安定的に確保するために、献血に積極的に協力する企業・団体のこと
募金活動
イオングループの社会貢献活動の一環として行う募金活動には、例年多くのお客さまからご協力をいただいています。また、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の公式支援窓口である特定非営利活動法人国連UNHCR協会へ難民支援キャンペーンの実施場所を、日本ユニセフ協会へ世界のこどもたちのためのマンスリーサポーター募集キャンペーンの実施場所を、それぞれ提供しています。

産学連携の推進
地域の学校と相互に協力し、「産学連携」を推進しています。地域の活性化や教育研究、生涯学習、文化および産業の振興、人材育成などへの寄与を目指し、SCでの職場体験の受け入れや授業の一環としての体験学習による学びの場、SC内のイベント広場を活用した発表の場を提供しています。
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防震啓発イベント
(追手門学院大学×イオンタウン茨木太田) -
マーケティング調査演習
(京都橘大学×イオンタウン山科椥辻)
事例紹介
イオンタウン千種(愛知県)×名古屋工業大学との連携
国立大学法人名古屋工業大学とともに、「まちづくりにおける地域コミュニティの価値創造」について共同研究を行っています。イオンタウン千種が位置する鶴舞・千種エリアを対象として、国土交通省が推進する「まちなかウォーカブル推進プログラム」の研究や、社会実験の企画立案・効果検証を行い、参加型の将来ビジョン策定およびその実現を目指すものです。
周辺の事業者や団体、自治会の皆さまとともに、多世代のコミュニティをつなぐ潤滑油となるまちづくり組織「鶴舞・千種エリアマネジメント協議会」を発足し、現在当社を含む12団体が参画しています。まちづくりに関する情報共有や勉強会、共同イベントなど公共空間(公園や道路)を活用した社会実験を行っています。
2025年度からは、エリア内を一体的につなぎ、“歩いて楽しいまち”を目指しビジョンをブラッシュアップ。多世代のつながりを生み出し、住み続けたいと思えるまちの実現を目指した活動を、地域の皆さまとの協力関係を育みながら、継続して行ってまいります。
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公共空間を活用した社会実験の様子
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イオン ハートフル・ボランティア
イオンでは、2001年から「イオン・デー」を通じた環境活動を実施し、2011年からは「イオン 心をつなぐプロジェクト」を通じて、復興支援活動に取り組んできました。そして、2022年からは、新たな枠組みとして「イオン ハートフル・ボランティア」を開始し、地域課題解決に取り組んでいます。これは、イオンの基本理念を基盤とし、経営資源を最大限に活用して地域社会の課題解決に貢献するボランティアプログラムです。イオンタウンでは、その一環として、「NPO法人チームふくしま」様が主宰する東日本大震災復興支援プロジェクト「福島ひまわり里親プロジェクト」へ参画するほか、2023年からは、当社の店舗が所在する山口県防府市において、イオングループ各社従業員をはじめ、地域住民・行政の皆さまとともに清掃活動を定期的に行っています。
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障がい福祉施設「和(なごみ)」様と
「NPO法人チームふくしま」様の贈呈式の様子 -
事例紹介
地域の社会課題解決を目指すボランティア活動
2022年には「イオン ハートフル・ボランティア」の一環として、全国10カ所で「海ごみクリーンアップボランティア」を実施し清掃活動、植樹、援農など多岐にわたる活動を展開しています。当社の店舗が所在する山口県防府市では、2023年より行政および地域住民と連携し、地域の美化と環境保全に取り組んでいます。2023年は山口県防府市富海地域において、2024年は防府市内エリアでそれぞれ約50名の皆さまと清掃活動を実施しました。この活動は、行政との協働を通じて地域社会との信頼関係を深めると同時に、社員一人ひとりが社会課題に対して意識を高める機会となりました。今後も地域住民や行政との連携を強化し、CSR活動を持続的に推進するとともに、他地域にも活動を拡大することで、グループ全体としての社会的価値をさらに高めてまいります。
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海ごみクリーンアップボランティア
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従業員、富海地域住民、防府市職員
合計54名が参加 -
清掃活動の様子