出店者様インタビュー【02】

小さな図書館「おぼろづきよ」
ボランティアとの絆で待望のショッピングセンター出店を実現
イオンタウン大垣
「おぼろづきよ」館長 松田 亜紀様
イオンタウン大垣
「おぼろづきよ」館長 松田 亜紀様
もともとは私自身本が好きで、街中でふらっと立ち寄れる空間を作りたかったという思いで、2023年にまちの小さな私設図書館として「おぼろづきよ」をオープンしました。運営はボランティアさんと共に行っています。
入館は無料で、本を読んだり、自習したりして過ごすことができます。本は約1,300冊、館の本に加えて、一箱本棚オーナーさまから提供されたよりすぐりの本が並んでいます。
棚を有料で借りていただくことで、本棚オーナーになって、好きな本を置くことができます。本を通して色々な人とつながっていくことがコンセプトです。本棚オーナーは世代も職業も様々ですので、漫画や小説、絵本や専門書まで多くの種類の本があり、来館者は自由に本を選んで読むことができます。
前店舗からの移転を検討していて、ボランティアさんとショッピングセンター、特に日常で利用しているイオンタウン大垣に出店できたらいいねというのを漠然と話していたのが最初のきっかけです。その後、イオンタウンの会社のこと、イオンタウン大垣の施設のことをインターネットで調べたりしている中で、「イオンタウン・テナント募集サイト」へ行きついて、問い合わせをしました。
物を売ったり、有料でサービスを提供するわけでもない私たちのような形態がショッピンセンターに出店できるのかは正直半信半疑でした。また、サイトに掲載されていた賃料ですと難しいと感じていたので、掲載区画以外で私たちの条件に合う区画がないかなと淡い期待をもって問い合わせしたのが正直なところです。
問い合わせをした後、すぐに電話をいただいたことに驚きました。幸いにも私たちの条件に沿った区画をご提案いただき、話が進めることができました。出店に向けて、契約書の不明な点やテナントとして出店することのルールがわからずとまどっていたところ、何度も対面で説明してくれました。私のような経験が浅い個人事業主にも丁寧に対応していただいたことが、今でも印象に残っています。
希望条件に合致したのもありますが、普段から利用している中で地域密着や日常を感じられるというところが、まちライブラリーのコンセプトに合っているのが最終的に決めてとなりました。
「どうやって出店できたんですか」と聞かれることも多く、「募集サイトから問い合わせをして」と答えています。それだけ、個人にとってショッピングセンターへ出店することはハードルが高いということなのですが、出店した私が一番びっくりしているのかもしれません。なので、駄目かなと思う前にまずは問い合わせてみることですね。
お問い合わせはこちらから
25年3月にイオンタウン大垣にオープンして、来館者は2倍に増えました。以前からの来館者も来られるのですが、今までは少なかった男性や子ども連れの方が立ち寄られる等、新たな方が多く来られるようになり、私たち運営側も多くの活力をもらっています。
今後は、文化祭やお話し会等のイベントの開催を計画しています。イベントを通して本好きの方だけでなく色んな方に来ていただき、ふらっと気軽に立ち寄れるような敷居が高くない場を作っていくことを目指しています。そういった点でもショッピングセンターは最適な場所だと感じています。
まちライブラリー@おぼろづきよ
https://oborotoshokan.com/
本日はありがとうございました。
(2025年6月吉日 イオンタウン大垣にて 聞き手:イオンタウン株式会社 リーシング推進部) 注:記載の数値や掲載については、インタビュー時点の情報となります。